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第4話 – メーカーとして失格?

2021.09.23

 

 

 

「あなたは、メーカーとして失格です。」

 

 

 

5月に入り、中国の工場からの輸入プロダクトが続々と入ってきました。

正直資金の問題もあり、もちろん銀行さんはすぐに貸してくれないし、ここが一番きつかったです。

銀行の口座残高は中国の工場への支払いが先に出る都合もあり、ほぼ空の状態で販売店さんに先に支払いをして頂き、そのお金を使ってオーダーを繰り返すという状況でした。

もちろんその後はそういった形ではなくなったのですが、輸入時の税金を消費者金融で借りて払っていましたw

給与も払えるわけでなく、人も足りない、場所も足りない、体制も足りないと販売店さんに供給するための組織ではなかったです。

すいません(苦笑)

 

 

そんななか、昼間は営業、夜はプロダクトのテストと開発。

そしてお客様からの声を一つ一つ形にするのが最初の仕事でした。

 

 

 

 

これは、コロナのおかげで手が空いた友人が地元で集まって夜な夜な手伝ってくれました。

親戚の子どもから友人の家族に至るまで集まって、段ボールの組み立てという簡単な仕事や説明書の折込、製品の磨き、ソフトウェアテスト、ハードウェアテストと何をどうしたら良いのかわからないまま、モノづくりとテストが始まりました。

たまたま得意な人がたくさんいたのも本当に運が良かったです。

マニュアル作成やウェブは当時私が作りました。

とりあえずチラシを投げ、問い合わせ先は私の電話。

エンドユーザーさんは、販売店さんが窓口になってくれていたので問題なかったのですが、実際の保守対応はほぼほぼ森、久山の2人で回していました。

 

寝れる時に寝ようとw

もう、こんな感じでした。

生きてます、安心してください。

 

 

 

 

 

場所に関しては、当時事務所が3階にあったこともあり、そこにモノを届けてもらい、そこでテストを24時間体制で行い−−−

今思えばとんでもないことをしていました。

最大で500台を関空に取りに行き、その晩テストをしつつ、お客様の倉庫に届けるという。

ブラックを超えた作業に全員がハマり、隣近所の方々にも大変迷惑をかけました。

 

 

 

お金も人も場所も足りない中で、一つ一つ、本当に超パラレルでコールセンター作り・営業センター作り・システム導入・コミュニケーション方法・クレーム対応・プロダクト説明書・ソフトウェア開発−−−と、2ヶ月間にやり切りました。

今となってみれば、コールセンターも自社で持ち、システムも自社で運用し、配送センターも自社で用意して、その時のノウハウが生きているわけで、当時のお客様達に育てて頂いたといっても過言ではありません。

 

 

 

でも一つだけ言いたいのは、私たち会社としてはお客様は神様だとは思っておりません。

本当に理不尽な依頼やありえない自己中心的な依頼、みんなでお互いのことを理解しあってやるべきなのが仕事というか社会貢献だと思うのですが。

ごく稀にそういったお客様がいらっしゃって、実際に困ることがありましたが、そのうちの一人にメーカーとして失格と言われまして。

今思えば、そもそもメーカーではないし、失格と言われても仕方ないと思う部分でもあります。

そういったこともあったけど、今があるという美談に終わらせるつもりはありませんが、言い訳するのであれば

体制も整えないうちに商売をすると世の中に迷惑をかけます!

ってことです。

 

お互いに嫌な気分になるのは嫌なので、できるだけ体制は整えつつやったほうが良いですね。

でも、それではスピードが足りなかったのも事実。

そのスピードがなければ、今はないので難しいなーと思う部分です。

 

 

逆に多くの人に助けていただいたのもそうですが、連携するためにいろんな技術会社さんにもお世話になりました。

例えば、自動ドア連携に関しても積極的に地元メーカーの方が。

その他にも接点連携関連の開発・ソフトウェア連携など。

なんというか、一生懸命やってるといろんな人達が助けてくれるのも知りました!

もちろん、会社管理系・コールセンター系・配送・その他もろもろと知らないことを一瞬でたくさん知りました。

そして6月、知らぬ間に販売店さまは50社以上になり。

私も知らないところで売れている現象が起こります。

 

 

 

笑い話ですが、知り合いから営業の電話がかかってきた時には面白かったです。

「今、めっちゃ売れてる検温機器知ってる?QHTっていうんだけど。」と。

 

 

でも、ほんとこの時期には、チームとその仲間に本当に助けて頂いたと思ってます!

 

 

 

しかし、この後マーケットが荒れ出します。

 

 

 

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