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第6話 – オリジナルを作れ!

2021.09.26

 

 

オリジナルを作れ!といきなり言われても。

と思うかもしれませんが。

 

 

QHTの競合がたくさん現れたせいもあり、QHTの売上も著しく減少。

というか、値段が安い方にユーザーが流れていったからというのもあります。

その中で弊社としてはパクり合戦から抜け出すために、実際にマーケットに対して安価でかつ、意味のあるものを提供する必要がありました。

 

 

そもそもオリジナル製品とは、なんだろう。

技術的になのか、デザインなのか、機能性なのか。

スピードとの戦いになることから、単純に「あるものを上手く使って」が基本戦略になるので、技術的にハードウェアの基盤から設計することはあり得ないし、機能を追加しすぎることにより納期が遅くなっても意味がない。

まずは、最短でリリースできるということを前提に開発を始めることとなりました。

 

 

 

価格を安く!

販売店から「高すぎる!」の声に対応するために色々と考えていました。

販売店様からQHTの価格が298,000円(税別)(QHT開発秘話リンク)では高すぎるとメーカー説明会で怒られますw

 

今だから言えますが、本音だと全然高くないと思っております。

ただし、ユーザーによっては確かに高い。

というか、同じ価格帯でMacBookProが買える。

僕的には素敵なゴルフクラブのアイアンが買える。

 

というか、必要としているマーケットに対しての価格として合っていないという現実問題がありました。

社会的には補助金や助成金などを利用して購入されているお客様もいらっしゃったので値段は気にしないような方々もいらっしゃったのですが、実際に人の出入りする飲食店様や小さな医院や小売店様からすると高すぎるし、そこまでの技術や機能は必要ありません。

単純にスクリーニングが出来て、お客様が顔をかざすという動きに対しての違和感を感じてるということもあったので。

 

では、誰もが使いやすい体表面一次スクリーニング機器が必要!

そこで手軽に測定できて、それなりの精度があるものを探すということで一番最初に買ったマシンがこちら↓

 

 

 

僕らは、この体温計のことを天狗と呼んでいました。

というのもなんか鼻のように体温測定部分が伸びているからw

 

重さもなく、中を開けると超シンプルな構造になっていて、正直これに対して1万円も払う気は起きないような代物が中国から届きました。

おでこ部分をこれに近づけることで測定することができ、体温が表示されるらしい。

体温はサーモグラフィーの結果から推測して測定していることに気づきます。

 

そもそも、「頭をかざすという行為」のUX(ユーザーエクスペリエンス)がイケてない。

滑稽にもほどがある。

2020年にもなって頭を壁にかざしている姿が残念すぎるし、そもそもそれをかざすための什器や壁がないと設置すら不可能。

これでは世の中の人がかわいそう。

せっかくオシャレな店舗に入るのに、入り口にこの天狗があるだけで、相当なイメージダウンだろうと考えました。

 

他にも超高精度のサーモグラフィーを使った機器などもありましたが。

というか実際には、精度が高すぎるということは、値段も8万円とか超えてきてしまうので意味がありません。

 

いかに、安く、オシャレで、ユーザーに楽しんで使ってもらえるかが重要になってくると私は判断し、ユーザーの使いやすさを検討しました。

そもそも検温をする際に体表面温度のどこを測定するべきなのか?

この答えに関しては、さまざまな文献を読みましたが。

 

 

 

結論として

正しい体温はお尻から体温計を突っ込まないと測れない

という事実に辿り着きます。

 

 

体の正中線にある体温が一番その人の体温に近いということでした。

おでこや脇で測定することがそもそも意味があるかといえば目安程度にしかならないということが分かったのです。

 

実際に、弊社の中でもさまざまな体温計を使っていろんなテストをしてみたのですが、サーモグラフィーの種類やメーカーによって全く違う結果も表示されました。

環境温度に大きく依存してしまうことが分かりました。

真冬に歩いている人のオデコを触ってみれば分かるのですが、帽子等を被ってない場合に限るわけでなく、普通に冷たい。

36度なんか絶対ない。

体表面温度は環境温度に必ず影響を受けているからです。

 

シンプルに昔小学校に通っていたころに、授業を休みたくて、ホッカイロを脇に挟んで40度を意図的に越えさせていたのもそうだし、風邪を引いているのに、ゲームがやりたくて氷をおでこに付けて冷やして、親の目を、いや手を誤魔化していたのが事実。

つまり、どうにでも体表面温度はコントロールできてしまうというわけです。

その中で最もらしい体温を表示する必要があるということ。

これがもしかしたら一番大事かもしれないw

ただ同時にそれは嘘をつくことになるので本質的には完全にNGです。

 

 

 

ちょっと待て。

そもそも具合が悪いと思った時に、熱っぽいと母に言ったら何をするか。

バファリンのCMではないですが、おでこをおでこに当てる行為をするケース。

手を握るケース。

手をおでこに当てるケース。

手当というのは、手を当てることと何か漫画で読んだ気がしますが。

多くの人が具合が悪いと聞いたら、まず一番触覚として利用しやすい場所を利用するのが通常。

つまり手。

 

 

手で体温が測定できたらUXとしてはすごく使いやすいものになるだろう。

で、手を測定したのですが…。

結果は、散々。

確かに一番高い場所は体温に近い数字が出ますが、例えば冷たいドリンクを手で持っていた場合にはめちゃめちゃ低く出てしまうのは間違いない。

 

グーグル先生に「手、測定、体温」と検索をかけた時に、今では手首で測定体温計が一撃で1ページ目を埋めてしまうのですが、当時はとある某有名企業が出てきて、その中で手首で体温傾向は測定できるという文章が出てきました。

それが今のタイミングでは見かけることはできませんが、当時は参考文献が存在しました。

 

手首であれば、UX的にも使いやすいし、かざす動きに無駄がない。

決済系のシステムはほぼほぼ「かざす」動きで決済をしていることを考えるとユーザーからしても違和感がないだろう。

ということで手首をかざすという方向性を確定させました。

 

 

手で測定するデザイン。

それはどんな形だろうか?

 

 

▶︎ 第7話 – 検温機を可愛くしろ!