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第7話 – 検温機を可愛くしろ!

2021.09.26

 

 

全話に引き続き次は、みんなに愛されるプロダクトデザインって話になります。

 

 

デザインは色々と考えたけど、可愛いってなると「丸っぽい」「スライムっぽい」「柔らかいっぽい」など

いろんなキーワードの中でデザインがどんどんと構成されていきました。

 

実際に弊社で粘土で作ったのがこれです↓

 

 

 

 

当時、他にもこんなデザインを考えていました。

ドラゴンクエストのスライム的なやつもあれば、大福みたいなやつもあり、粘土を使ってコネコネとサイズ感等を含め弊社デザイナーと一緒に色々と作りました。

 

 

 

置くことを考えると制限が出てしまうのもあれだし、形によっては内部設計が難しくなって納期が遅れてしまうのは嫌だし、その後の流れ、検温機器じゃないものを作った時に同じような形が作れた方が次の展開も検討できるだろうということで。

 

 

 

結果、丸みを持たせた四角にすることに決定。

愛着の湧く形で同時に優しい形にしようという思いを形にしました。

色も実は最初はいろんな意見があって。(青とか黒とか)

 

ただ、当時一番販売されていた、また販売されるだろう場所が医療関係だったこともあり、清潔感をもたすために白となりました。

あとは、体温が高い場合にどうアラートを出すかというところがポイントで、赤などの色にしてしまうと、熱が高かった時にドキドキしてしまうだろうということで。

まずは黄色で作ってみたのが初号機器です。

オリジナルデザインということもあり、意匠の特許申請を出し(実際に意匠特許取得できた)、弊社完全オリジナルなデザインとしてプロダクトを完成させました。

 

 

 

意匠特許を取得したので問題ないのですが、キューブ型の検温機とは世の中にないらしい!

無事取得できたw

 

 

 

 

 

で、プロダクトイメージとしての最初のモックがこちら↓

 

 

カッケーーーーー!ってみんなで思ったが。

この淡い光とか最高だよね。とw

 

 

 

ただ、測定部が前にあるのは使いにくいので、上に持っていき、表示を両面に配置して、一番最初にできたサンプルがこちら↓

 

 

うん。我ながら素晴らしいできだw

サンプルは3Dプリンターで作ったのですが、中の基盤も含めて実際測定できるようにはしておきました。

 

 

 

ここから、手首との戦いになります。

 

え?手首との?

そう、そこには測定の難しさをすごく感じる事件が起こります。

 

 

 

 

▶︎

 

 

P.S.

ここでは、結果だけを見せているのでデザインの難しさはあまり表現できていないのですが、四六時中考えるってのが普通です。

これは自分の中になんとなくイメージがあったのですぐにできましたが、この後に続くプロダクトでは結構デザインで決まらない事件が結構起こります。

その事件は2021年に……w