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第5話 – パクり合戦

2021.09.26

 

 

世の中の製品は、どちらからです。

パクられるか。それともパクったモノか。

 

 

 

7月に入ると、同じような製品を中国から輸入して販売する会社が20社以上現れました。

顔認証が使えるものと使えないもの、APIを提供している会社もあれば、していない会社もあり、大手さんの参入により激しい値引き、激しいパクリ、資本を盾にサブスクで販売を展開する。

群雄割拠とはこのことかと。

例えばですが、会社名とかはモザイクらせてもらいますがw

ごく一部でございます(苦笑)

 

 

 

 

正直、資本力がない弊社としては、サブスクのモデルはどうしても厳しい状況でした。

資金調達をそのタイミングでかけることも時間的に微妙でしたので、そこで戦いを挑むのは辞めて、技術力で勝負ということで、ソフトウェアの開発に勤しみました。

いわゆる、電子カルテとの連携APIの開発や入場システムとの連携システムを開発したり。

ただ単純に中国から輸入しただけの企業ではできないことをということで、エンジニアリングを盾にその戦いを進みます。

もちろん、大手さんへの対抗策はなかなか取りにくく、大手さんが出来ないとジャッジした企業様から大手のクレームと一緒に弊社に依頼を頂くことがほとんどでした。

その中でも信頼を勝ち取りいくつかの企業様でご愛用いただいていることは大変嬉しい事実だと認識しております。

 

 

同時に激安な類似製品が販売されます。

見た目はほぼほぼ一緒ですが、顔認証がついていないようなモデルです。

とりあえずスクリニーングだけでもということで販売されていました。

そこには流石に打つ手がなかったのですが、多くの販売店さまより、スクリニーングだけならもっと手軽な金額的に安いものが欲しいという声が出てきます。

弊社としては、開発コスト、今後の展開を考えてもオリジナルで開発して販売するのに、時間感だけ合えばなんとかなると思いつつ。

商品構想を始めます。(この話はまた次回で)

 

 

 

中でも一番の驚きだったのは、全く同じ製品を中国の工場から横流しされたらしく、違う名前で販売している輸入業社様がいらっしゃいました。

パクるならもう少し頑張って欲しかったのですが。

念のために購入してみたのですが、中身のソフトウェアは弊社の名前が入っていましたし、見た目も同じ、できることも同じ。

流石に弁護士さん経由にて、別に訴える気はないけど、せめてうちの販売代理店になりませんか?という話をしたのも良き思い出です。

結果、訴えるなど喧嘩することはなく、そのまま弊社の製品を取り扱って頂くことになりました。

 

 

 

一番最初に国内で販売したのは、紛れもなく弊社ではありました。

もちろん、サーモグラフィーカメラということであれば、他の業社様も販売されておりましたが、顔認証検温一次スクリニーング機器として初めて世の中に販売を開始したのは弊社でした。

結果、その後を追付いする形で多くの企業様が到来。

挙句の果てにアルゴリズムのことも良くわからない業者様、勉強不足すぎて辛かったですが、その方々があたかも勉強したかのように嘘か本当かわからない情報をお客様に伝えているせいで、その後のフォローにも大変苦労させられる始末です。

とある大手様から購入されたお客様が、なぜか弊社にクレームを言ってきたことが数十回ありました。

もうこれは営業妨害か何かかなと思うレベルでしたが。

 

 

ただ、そのお陰もあって、弊社のコールセンターの成長、チーム全員がQHTのことを理解して保守できるようになり、メンバーのほぼ全員がメンテナンスする、もしくは回答するためのスキルを身につけるに至りました。

僕、森よりも今ではみんなの方が熟知しているのも事実です。

 

 

 

 

現在、Amazon・楽天・Yahoo!などをはじめとして多くのネットショップが存在します。

すごく便利になったのは事実としてあるのですが、実際のところ商品のことを理解しないまま、売れるから売っている人がたくさんいるのかなと。

ネットショップは便利ではありますが、説明の必要のないものは良いかもしれませんが、やはり商品理解をしているお店で購入する方が購入する側も買う責任を果たせるのかなと思う部分です。

パクって適当なことを言って販売する業者様が業界全体をおかしくするわけで、本来の認証アルゴリズムの最低限の知識は持って欲しいと思う部分ではありました。

野菜は八百屋で、魚は魚屋で購入するとより美味しくて意味のある購買行動ができるんですよね。

きっと。

 

 

 

理想は作り手が実際に説明をするのが一番良いのですが、マーケットにスケールさせるためには一人で1億人を相手にできないのは事実としてあります。

しかし、それを販売するために購入目的とプロダクトの期待値を一致させるためにも売り手側もしっかりと勉強をすることが必要なんだろうなと思う今日この頃でした。

 

 

 

 

さて、パクリ合戦の勝者はというと。

私の認識であれば

弊社は生き残りました。

が、多くの企業様が手を引かれたように感じています。

 

 

私どもは、おかげさまで認証技術を利用した横展開として、顔認証だけでなく、モノ認証・人物認証・その他諸々の新しい仕事を頂きつつ、現在開発に勤しんでおります。

いろんなパッケージが出来てきたタイミングで、ご紹介をさせて頂きますのでよろしくお願い申し上げます。

 

 

クイックハイジーンターミナルから、次のフェーズへと。

 

 

 

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