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第1話 – withコロナ?

2021.09.23

 

 

この話はノンフィクションであり、弊社の軌跡をざっくりと紹介したものです。
会社が続くまでは。
とりあえず書いていこうと考えています。
これまでの話は、BeforeStoryにてちょっとづつ紹介しますね!

 

 

 

 

2020年1月中旬。

都内某所にて弊社メンバーにて打合せをしていました。

全然別件の開発案件(スマートシティ顔認証システムの応用)いわゆる、コンピュータービジョンのアルゴリズムの展開についての打合せをしている最中でした。

たまたまネットサーフィンをしていると、コロナが中国で発生したニュース。

そして、どこか他人事のような形ではあったのですが「こんなウィルスが広がったら嫌だよね」などとノーマルな話をしていたのを覚えています。

 

 

 

当時、アメリカにて立ち上げた会社のスタートアップとしてのピッチ準備をしている最中で、弊社開発中及び開発済みのアルゴリズムの見せ方、スケールのさせ方に悩んでいました。

弊社は、アメリカ・中国・日本の同級生で立ち上げた会社です。

事情によりアメリカのAJと中国のWuJunはCEO職についていることもあり、メンバーには入れていませんが、もちろん弊社の集合キャラクターの絵の中にはいます。

中国での出来事とアメリカでの出来事には敏感です。

アプリケーション(Bravo)の開発をオフショアであるベトナムとイスラエルのエンジニアとも連絡を取っていましたが、メンバーから聞く情報としては「コロナ」と言うキーワードはそこまで広がっていませんでした。

 

 

 

そんな話の中で、呉(Wu)の中国の工場にて、顔認証端末が相当数余っているという話がありました。

ビジネスとしては、国内で顔認証というと敬遠されがちだから、多分そこまで展開するのは難しいのではないかと検討しました。

そもそも、iPhoneで顔認証しているものの、いやはや、店に自分の顔を見せるなど今の世の中では考えられないと想定。

ただ、そのタイミングで私は先ほどのコロナと顔認証がかけ合わさって頭の中に入ってきました。

そのタイミングで書いていたメモがこれです。↓

 

 

多分、コロナが広がる事によるマーケットですぐに響くものとしては、ワクチン、コロナを入れないための仕組み、いわゆる水際対策的なものを考えたのだと思います。

マスク、消毒、検知。

単純に検疫をイメージすると分かりやすい。

その中で、医療系、例えばワクチンはちょっと手が出せないし、マスクは競合が多すぎるのと結局作ってる場所は変わらないので障壁が高いと同時に消毒液も会社として作れる施設がない中で、検疫用の何かを作れば社会のためになるのではと思ったことを覚えています。

であれば、中国で余っている端末を検疫用に作り直せないだろうか?

実はこれが最初の顔認証及び表面温度測定機器誕生の第一歩でした。
 

 

 

 

その後、色々と調べていくと検疫で調べているのは、サーモグラフィー。

つまり、人間の表面温度。

それを利用して表面温度の高い人がいればその後、精密検査をしているという。

サーモグラフィー程度であれば、そこまで価格が上がらないのではないかと海外マーケット及び日本国内で色々と調べていくとそこまで高くはないということがわかり、あとはアプリケーションの開発だけしてしまえばという形となりました。

当初、ベトナムの弊社パートナー企業に現在在庫で余っているアンドロイド向けの超簡単なアプリケーション開発を依頼。

いわゆる、弊社の持っているアルゴリズム。

正確には呉がライセンスを所持しているアルゴリズムですが。

 

 

 

あーそうそう、そもそも弊社のアルゴリズムは、中国科学技術院及びアメリカでのPOC等を行って弊社独自にアレンジを加えたものになっています。

というか、他のセンスタイムさんとかも出どころは同じじゃないかと想定するのですが。

詳しくは良くわからないし、知らない。

ただ同時にソフトバンクさんの子会社のJCVさんがまず80万円程度で類似の商品のニュースリリースを出していました。

多分、センスタイムさんとかいろんな兼ね合いでその金額になったんだろうと思ったのですが、マーケットに対して顔認証を展開している価格帯と言うと妥当だったのかもしれません。

NECさんの顔認証システムやパナソニックさんのやつとかも、そこそこ良い値段していたので。

妥当な金額かもなと感じました。

 

 

もちろん、多分この分野では大手さんしか戦えないのではと思いつつ。

それでも、もしかしたら来るであろうビジネスチャンスだからこそ、やってやれ的な。

プロダクト開発だけは、当時から弊社の中ではスピード感は出る流れがあったので。

であれば、と言うことで開発をすることにしました。

 

 

 

 

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